大手自動車メーカー7社の第1四半期決算出揃う。期間工の未来は?【2019年第1四半期】

期間工

8月の決算シーズンに入り、大手自動車メーカー7社の第1四半期決算が出揃いました。

期間工は、自分の所属しているメーカーの経営状況によっては、雇い止めになる可能が出てくるため、

自分の所属しているメーカーの状況はどうなっているのかは、知っておくべきだと思います。

また、自動車メーカーは日本の中心産業でもあるため、日本経済の今後を占う上でも大事になってくるでしょう。

それでは、大手自動車メーカー7社の決算をどうぞ。

第1四半期(19.04-06)決算の数字で、%は前年同期比となっています。

トヨタ、スバルが増収増益で、それ以外の5社は減収減益となりました。

力強いトヨタ

トヨタの地域別販売台数(単位:千台)

  2018/4~6 2019/4~6
全体 2236 2303
日本 510 555
北米 746 744
欧州 253 274
アジア 394 398
その他 333 332

 

他の自動車メーカーが苦戦を強いられる中、業績を伸ばしたのがトヨタです。

2019年3月期決算で、日本企業で初めて売上高30兆円を越えてきたトヨタですが、景気減速が叫ばれる中で、さらに業績を伸ばしてきました。

特に、日本での販売台数の伸びが素晴らしいものとなりました。(前年同期比4万5千台増)

日本は少子化が叫ばれているため、海外へと販路を増やす自動車メーカーが多い中、着実に日本での販売を伸ばしました。

営業利益、経常利益など第1四半期としては過去最高の業績。

しかし、為替の影響などを考慮して、通期の業績予想を下方修正しています。

王者トヨタでさえも、今後の見通しは厳しいと考えているようです。

Nシリーズは好調なホンダ

ホンダの地域別販売台数(単位:千台)

  2018/4~6 2019/4~6
全体 1305 1321
日本 162 181
北米 518 495
欧州 42 34
アジア 520 554
その他 63 57

ホンダはNシリーズの売り上げは好調。トヨタ同様、国内での販売台数は市場平均よりも伸びています。

また、中国での販売台数の伸びも素晴らしいです。

市場全体で中国での販売台数が前年比割れしている中、販売台数を3割以上伸ばすなどの好調ぶり。

しかし、インド市場での減速が大きく、特に二輪部門で販売台数を減らしてしまいました。

その結果、減収減益となってしまいました。

過去最低の日産

日産の地域別販売台数(単位:千台)

  2018/4~6 2019/4~6
全体 1310 1231
日本 130 126
北米 482 452
欧州 162 135
中国 336 344
その他 200 174

衝撃の営業利益16億円。これは第1四半期としては、過去最低の数字です。

中国では販売台数を伸ばしたものの、それ以外の市場では前年比8.8%減となりました。

さらに、販売店の過剰在庫を抑えるために、卸売り台数を大きく減らしました。

この出荷台数抑制によって、大幅な減益となってしまいました。

純粋な販売活動における営業利益のマイナス影響は、-605億とされており、今後の改善に注目が集まります。

カルロス・ゴーン前会長問題で明るみになった、内部構造を変えていくには時間が必要か。

インド市場の減速が響いたスズキ

スズキの4輪部門の販売台数(単位:千台)

  2018/4~6 2019/4~6
全体 862 738
日本 173 167
欧州 74 75
インド 464 370
アジア(インド除く) 106 82
その他 45 44

スズキが海外市場で最も力を入れている、インド市場で大きく販売台数を減らした。

販売台数にして、前年比9万4千台のマイナス。

インドでの売上が、売上高の3割を占めているスズキにとって大きな痛手となった形。

4輪部門は前年比売上高-835億となりましたが、インドだけで-525億。

さらに国内検査問題で、国内でも売り上げが落ちた影響もあり、8期ぶりの減益となってしまいました。

最近好調を維持していたスズキは、この試練を乗り切る事が出来るだろうか?

どうでもいい事かもしれないけど、スズキの決算説明会資料はとても分かりやすい。こういう企業は個人的に好き。(同様の理由でJTも好き)

パワステ訴訟関連で大幅減益のマツダ

  2018/4~6 2019/4~6
全体 403 353
日本 49 39
北米 116 100
欧州 67 67
中国 68 54
その他 103 93

営業利益で前年比-257億(-78.8%)となってしまったマツダ。

その中でも、住友理工に対するパワステ関連での賠償請求の訴訟費用が大きかった。結局、2019年6月24日に請求は棄却。

その訴訟関連費用や、償却費、米国新工場関連費を合わせると125億円になるそうだ。

国内販売については、新世代Mazda3は計画よりも好調だったが、既存車種が思ったよりも伸びず前年比割れ。

全体で見ても、販売台数は12%減と苦戦。

販売台数低迷やパワステ訴訟が大きく響いた結果、大幅な減益となってしまいました。

復活のスバル

スバルの地域別販売台数(単位:千台)

  2018/4~6 2019/4~6
全体 241.3 262.6
日本 32.4 33.3
米国 149.8 179.3
カナダ 15.7 15.6
欧州 15.3 5.9
豪州 10.9 11.7
その他 17.3 16.7

減収減益が多い自動車メーカーが多い中、トヨタと同様に増収増益となったスバル。

なんといっても、米国市場での好調ぶりが目を見張る。

完成検査問題で昨年の売上が少ないので、単純な比較は難しいかもしれない。

しかし、アメリカでの販売台数は第1四半期としては、過去最高の17万9300台(+20%)となっている。

市場全体がアメリカで販売台数を落としている中で、大きく売り上げを伸ばしたスバルは今後も期待できそうだ。

販売台数は伸びた三菱

  2018/4~6 2019/4~6
全体 292 298
日本 21 23
北米 45 42
欧州 55 58
中国 41 42
アセアン 95 97
その他 35 36

実は全体での販売台数自体は、前年比2%増と堅調な三菱。しかし、大幅な減収減益となってしまった。

その主な原因は、日産同様に過剰在庫抑制のために出荷を抑制した影響が強い。

日本での販売台数自体は、前年比10%増と新車効果は結果には出ている。

過剰在庫を改善し、収益性を高められるか注目です。

期間工の未来

期間工はこの数字から何を考えるべきなのだろうか?

一番影響が強いのは販売台数や生産出荷台数だろう。

特に日産や三菱は今後を見据えて、出荷台数を抑え始めています。この影響で生産台数を減らしていく可能性もあります。

特に、今後の日産には注意が必要かもしれない。

国内での販売台数を大きく落としてしまったマツダは、祝い金を減らしたという情報も。

それぞれの会社の収益性については、正直よく分かりません。

しかし為替の影響を考えると、自動車メーカーは減益になる可能性の方が高いでしょう。

消費増税による景気減速も考えられる中、期間工バブルはいつまで続くのでしょうか…

 

 

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Posted by GUN